業界用語大辞典

【書店・本屋用語】出版から流通まで意外と複雑な本の世界の言葉まとめ

【カテゴリー】職業別/業界別 【タグ】書店  

「本」という物を扱う仕事だけに、この業界も専門用語が多く存在します。多分現場で実際に働いてみないと分からない言葉はもっともっとあるはずです。

制作会社や出版社、流通業者や小売店、そして著作権管理団体まで複雑に絡み合うこの業界から生まれた言葉は、一体どれだけあるのでしょうか。

あ行

ISBN(アイエスビーエヌ)
「国際標準図書番号(International Standard Book Number)」のこと。書籍に10ケタの番号をつけてコンピューターで管理できるようにした規格。
赤伝(あかでん)
返品伝票のこと。
アマゾン(Amazon.com)
アメリカの通販サイト。かつては書籍のみを扱っていたが、今はで大規模なショッピングモールと化している。
委託(いたく)
出版業界では特殊なケースを除いて、ほとんどの書籍・雑誌が委託品になっている。出版業の委託販売は、「返品条件付き売買」「返品制」などと呼ばれ、通常の委託と違う部分がある。
印税(いんぜい)
出版社が著作権者に払う著作権使用料。契約内容によって異なるが、3%~10%程度が主流。現在は電子書籍などの登場によって、より多様化している。
ウインビー
河出書房新社の、書店専用受注サイト。
売上カード(うりあげかーど)
売上カードは、スリップ(短冊)の片側についている。スリップは「注文カード」と「売上カード」で二つ折りされていて、本が売れたら引き抜いて切り離す。本の補充が必要な場合は、注文カードをまとめて取次へ送る。売上カードは、出版社に送ると報奨金がもらえる。
売れ筋(うれすじ)
良く売れて回転率が良い本のこと。「ロングセラー」とも言われる。
S-Book.net
書店専用の受注サイト。
S-Book.net
書店専用の受注サイト。
大阪屋(おおさかや)
取次店(問屋)のひとつ。
奥付(おくづけ)
本の巻末などにある発行日、著者、発行者、印刷所などが書かれたページのこと。
オビ
本にかけられた宣伝文句の書かれた帯状の紙のこと。「腰巻」ともいう。
オンライン書
インターネットに出店した書店。在庫検索や注文ができる。

か行

買切(かいきり)
返品ができない条件で仕入れる本のこと。
改訂版(かいていばん)
既刊本に対して、内容の一部を訂正して再発行した版のこと。
拡材(かくざい)
販売促進のための道具。ポスターやポップ、旗などを設置して特定の商品を目立たせる。
角川Webホットライン
書店専用受注サイト。
仮伝(かりでん)
仮の伝票のこと。書店に直接発送する場合などに、仮伝を納品伝票として使用することがある。
季刊(きかん)
年4回季節ごとに発行される本のこと。
既刊本(きかんぼん)
既に刊行されている本のこと。
客注(きゃくちゅう)
お客さんからの注文。
休刊(きゅうかん)
発行を一定期間停止すること。
クラフト巻き
本を梱包するための業務用包装紙。
原書(げんしょ)
翻訳本の元になった本のこと。
献本(けんぽん)
出版社や著者から関係者に本を寄贈すること。ライターやブロガーに記事を書いてもらうために献本することも多い。
講談社Webまるこ
書店専用受注サイト。

さ行

再販制度(さいはんせいど)
日本では出版物の定価販売が義務付けられており、一定期間割引などが出来ない制度。
雑協(ざっきょう)
社団法人「日本雑誌協会」の略称。雑誌各社を会員とする、文部科学省所管の社団法人。
雑誌コード(ざっしこーど)
出版社が発行している雑誌を管理する為のコードのこと。
35ブックス(さんごぶっくす)
責任販売制の一種で、従来の委託販売制に代わる新しい販売方法のこと。書店側の利益を22~23%から35%に高める代わりに、売れずに返品となった場合は書店側も定価の65%を負担する。
事故伝(じこでん)
事故伝票の略。何らかの理由で注文品が調達できず、書店に戻される注文伝票のこと。
実見(じっけん)
出版社が発売前の事前予約獲得の為に、書店等に見本として提供した本のこと。
指定配本(していはいほん)
出版社が取次に対して、各書店毎の配本数を指示すること。
死に筋(しにすじ)
長い間売れ残り回転率が悪い本のこと。
自費出版(じひしゅっぱん)
著者自らが費用を負担して出版すること。
締日(しめび)
出版社と取次店の間で決められた清算日のこと。
自由価格本(じゆうかかくぼん)
出版社が定価を設定しない本。非再販本とも呼ぶ。販売店が価格競争出来る利点がある。
重版(じゅうはん)
初版と同じ版を使い、既刊の出版物を再び発行すること。「増刷」とも呼ぶ。
出版取次(しゅっぱんとりつぎ)
出版社と書店の間をつなぐ問屋のこと。取次と書店との関係は卸売問屋と小売店の関係に当たる。
シュリンク
コミックや攻略本にかかっているビニールのこと。
常備寄託(じょうびきたく)
書店が出版社から本を一定期間預かって販売する仕組みのこと。委託品だが、税務上出版社の社外在庫扱いのため寄託と言う。
正味(しょうみ)
書籍の仕入値のこと。取次が出版社から仕入れる値段(版元出し正味)と、取次から小売書店に販売する値段(出し正味)の2種類がある。
ショタレ
書店で返品不能となってしまった本。「しょたれ本」とも言う。
初版(しょはん)
出版された本の最初の版のことで、「第一版」ともいう。二度目からは第二刷、第三刷という表示になる。
新刊委託(しんかんいたく)
新刊された本を読者に紹介・販売することを目的として、一定期間委託販売すること。
ストック
在庫のこと。店頭ではなく、バックヤードに保管されている。
スリップ
本に挟まっている注文票のこと。「短冊」とも言う。本を買う時にはレジで抜き取られる。
絶版(ぜっぱん)
もうこれ以上印刷しない本のこと。生産が終了となり、入手が困難となる。
責任販売制(せきにんはんばいせい)
出版業における取引・販売方法のひとつ。従来の委託販売で問題となっていた返品率の高さを解消するために導入された制度。
増刷(ぞうさつ)
追加して印刷すること。
添え本(そえほん)
本を仕入れる際に、見本用として仕入部数の他に無償で何部かついてくる本のこと。
ゾッキ本
正規販売ルート以外で、特別価格で処分する本のこと。

た行

第三種郵便物(だいさんしゅゆうびんぶつ)
認可を受けた定期刊行物を郵送する際に使用できる郵便物の区分のこと。
棚卸(たなおろし)
在庫整理や決算のために、商品数とデータを比較して調査すること。
棚さし(たなさし)
本の陳列方法の一種。棚に差して並べることをいう。
断裁(だんさい)
出版社が取次から返品された本や雑誌を廃棄処分すること。または、印刷された紙や白紙を断裁機で切る作業のこと。
短冊(たんざく)
本に挟まっている注文票のこと。「スリップ」とも言う。
注文(ちゅうもん)
書店が出版社に発注して商品を取り寄せること。
注文カード(ちゅうもんかーど)
注文カードは、スリップ(短冊)の片側についている。スリップは「注文カード」と「売上カード」で二つ折りされていて、本が売れたら引き抜いて切り離す。本の補充が必要な場合は、注文カードをまとめて取次へ送る。売上カードは、出版社に送ると報奨金がもらえる。
帳合(ちょうあい)
書店の仕入先である取次会社のこと。帳簿を合わせるという意味で、問屋(出荷する側)と小売店(入荷する側)の関係。
直送(ちょくそう)
出版社から商品を書店及や取次店へ直接搬送すること。
直販(ちょくはん)
出版社が取次店を通すことなく、読者や販売店に直接販売すること。
付物(つきもの)
本に付いてくるカバーや帯、スリップなどのこと。
電注(でんちゅう)
電話注文の略。書店や取次が出版社に電話で発注すること。
店売(てんばい)
店頭販売のこと。
トーハン
取次店のひとつ。出版物専門商社。元は「東京出版販売株式会社」という名称であった。
取次店(とりつぎてん)
出版社と書店の間をつなぐ問屋のこと。トーハン、日販、大阪屋など、約40社ある。

な行

日販(にっぱん)
「日本出版販売株式会社」のこと。出版物の取次店のひとつ。
延勘(のべかん)
書店が商品代金の支払いを先に延ばすためにする取引条件のこと。3ヶ月延ばすことを「3延(さんのべ)」、4ヶ月延ばすことを「4延(よんのべ)」と言う。

は行

配本(はいほん)
出版社と取次店の交渉で決定した部数を、全国の書店に発送すること。
バックナンバー
雑誌などの過去に刊行された既刊分のこと。
判型(はんがた/はんけい)
出版物の大きさのこと。縦横の長さで区別される。「A4判」「B5判」「文庫判」など。
版数(はんすう)
初版から何回改訂して版を改めたかを表す言葉。
番線(ばんせん)
取次が取引関係のある書店に割り当てる番号のこと。元々、本の発送のルートを表す番号であった。
版元(はんもと)
印刷物の出版元・発行元のこと。単に出版社のことを指す場合が多い。
B本(びーぼん)
再販制度に縛られない、自由価格本のこと。非再販商品。
ピッキングリスト
倉庫内で集荷し易いように一覧リスト形式で出力されたリストのこと。
平積み(ひらずみ)
本の陳列方法の一種。台の上に表紙を見せて何冊も重ねて置くこと。新刊やおすすめなど、お客さんに目立つようにアピールしたい本を並べる意味がある。
フンドシ
細長い用紙に本の宣伝が書かれたビラのこと。書店のガラスに貼ってあることが多い。
変形判(へんけいばん)
JIS規格のA判、B判以外の判型のこと。
返品(へんぴん)
本を取次店に返すこと。商品の代金は書店に戻ってくる。
返品期限(へんぴんきげん)
委託制度で返品可能な期間のこと。
ボーズ
スリップ(短冊)の中央にある丸い部分。
POSレジ
バーコードやISBNコードを読みとって販売するレジ。
BON (Book-Order.Net)
書店専用受注サイト。

ま行

ムック
雑誌のようなスタイルで、内容は書籍のようにワンテーマに絞ったものが多い。
面陳(めんちん)
本の陳列方法の一種。雑誌や本を棚に立てて、表紙を見せて陳列すること。

や行

ヤレ本
印刷や製本の工程で欠陥本として無駄になってしまった本のこと。

ら行

落丁(らくちょう)
ページの一部が抜けたまま製本された不良品のこと。
乱丁(らんちょう)
ページの順序が違ったり、逆さまになったまま製本された不良品のこと。

わ行

ワンプ
荷崩れ防止のために一定の単位で本を包装すること。
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